ハリウッド版ゴジラシリーズの新作「ゴジラXコング 新たなる帝国」(以下:ゴジラXコング)が日本公開されて空前のゴジラブームが再来!本場アメリカでは3月29日に上映されて好スタートをきりました。日本では、ゴジラ-1が米アカデミー賞に受賞されました。現代の最新技術で蘇ったゴジラの迫力あるシーンはとても印象的でしたね。
そんなゴジラ作品では、数多くの作品があります。そのなかでも、ハリウッド版ゴジラと日本ゴジラの関係性と時系列がいまいちわからない人が多いと思います。本記事ではハリウッド版ゴジラを中心として、見る順番とゴジラXコングのみどころを紹介していきます。
話題のゴジラ-1とハリウッド版とのつながりは?
東宝版「ゴジラ」シリーズ
1954年に第1作目が公開された「ゴジラ」から37作品目となるのが「ゴジラ-1」です。
「シン・ゴジラ」以来、7年ぶりの作品となりました。
また、「シン・ゴジラ」や「ゴジラ-1」には物語のつながりはなく、個々の独立した世界観として作品が公開されています。
・1954年~2010年まで約30作品以上を超える「ゴジラ」が映像化。
・2014年に「独立した個々の世界観」として「シン・ゴジラ」が公開。
・2023年に戦後の日本を描いた「ゴジラ-1」が公開。
ハリウッド版ゴジラ 「モンスターヴァース」シリーズ
モンスターバースとは、2014年に公開された「GODZILLA ゴジラ」からなるシェアードユニバースです。
シェアードユニバースとは、簡単に説明すると、世界観を共有している作品のことです。ゴジラやコング、その他のタイタン(怪獣)はこのユニバースで同じ時間を過ごしています。その代表例は、アベンジャーズをはじめとした「MCU」作品が日本では有名ですね。
その怪獣バージョンがモンスターヴァースになります。ゴジラを含む怪獣たちとアメリカのキングコングが一つの世界観を共有している作品は全部で5作品。スピンオフは2作品あります。
最新作、「ゴジラXコング」は、モンスターヴァースの6作品目にあたります。
ハリウッド版ゴジラをみる順番は?
ハリウッド版ゴジラを見る順番は2通りあります。
公開順でみる
1つは、公開順です。
もっとも一般的であり物語がわかりやすく頭に入ってくることでしょう。
ゴジラはどのようにして誕生したのか。コングとの因縁とは?
作中のおおまかな疑問やはじめてみる人には公開順から見たほうがおススメとなります。下記は公開された順番です。
・1作品目『GODZILLA ゴジラ』2014年公開
・2作品目『キングコング:髑髏島の巨神』2017年公開
・3作品目『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』2017年公開
・4作品目『ゴジラVSコング』2021年公開
・5作品目『モナーク レガシー・オブ・モンスターズ』2023年公開
・最新作 『ゴジラXコング 新たなる帝国』2024年4月12日公開
モンスターヴァースの時系列でみる
2つは、モンスターヴァースの時系列順です。
公開順では1作品目の「GODZILLA ゴジラ」の時代設定は2014年です。
2作品目の「キングコング 髑髏島の巨神」の時代設定は1973年のベトナム戦争後となります。
そして、スピンオフ作品の「モナーク レガシー・オブ・モンスターズ」は「GODZILLA」から1年後の2015年と1950年代,1970年代の出来事が平行して描かれています。
このように、公開順でもモンスターヴァースの時系列は異なることがあります。公開された作品をもっと細かく知りたい!この場面のその後を知りたい!など世界観を深く追求したい人やゴジラ好きの人には時系列でみるのをおすすめします。
・1973年『キングコング:髑髏島の巨神』
・2014年『GODZILLA ゴジラ』
・2015年『モナーク レガシー・オブ・モンスターズ』
→過去回想で『キングコング:髑髏島の巨神』にふれる描写あり。
・2019年『ゴジラ キングオブモンスターズ』
・2021年『ゴジラVSコング』
・2024年『ゴジラXコング 新たなる帝国』
※アニメ「髑髏島」は省略しています。気になる方はNetflixへ!
モンスターヴァース作品を紹介(公開順)
①怪獣の目覚め『GODZILLA ゴジラ』(2014年)
あらすじ
1999年、フィリピン諸島で炭鉱の事故が発生。現場を調査中の芹沢博士(渡辺健)は奇妙な卵を発見します。その卵には孵化した後があり、巨大な生物と思われる足跡が広がっていました。
時は現代。日本で原発事故が発生し、その中には繭で覆われた巨大生物がいました。モナークとよばれる秘密組織が密かにその生物を監視、観察していたのでした。巨大生物は繭を破き、姿を現します。その生物は「ムトー」と呼ばれ、地上を離れ失踪します。そして、その生物を追うかのように黒くて恐竜のような巨大な何かが動きはじめようとしていました。
日本からは世界で活躍する「渡辺健」が物語の重要な役目を担う芹沢博士を演じました。
本作品は、フルCGでVFXを活用しながらゴジラを映像化した初の作品となります。
本場ハリウッドが描くゴジラは興行収入で約200億円を突破し、瞬く間に世界の歓声を浴びることになりました。
小学生時代に見ていた東宝の2000年代シリーズ作品のゴジラが現実世界にも本当にいるのではないか?と疑うほどの映像とともに、ゴジラが現れた時の興奮は今でも覚えています。
島の守り神『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)
あらすじ
時は1973年。調査隊は未知の生物を求めて、太平洋の孤島に上陸した。探検を続けていく中で、この世のものとは思えない奇妙な生物達に遭遇する。そこは踏み入れてはいけない髑髏島と呼ばれる場所だった。そして、髑髏島には人間よりとても大きな守り神「キングコング」と呼ばれる生物が生息していた。
2作目となる作品は、マーベル作品でお馴染みの「トム・ヒドルストン」や「ブリーラーソン」といった豪華セレブが出演しています。日本からは冒頭の場面で、侍ギタリストこと「MIYAVI」が出演していることでも話題となりました。
人間に近い頭脳を持ったコングが、人間達の行動を理解しているようなシーンなど、哺乳類としてゴジラとは対照的な描かれ方がしているのも魅力的です。
エンドロールの最後まで鑑賞するようにしましょう。
きっと、3作品目へとつながる重要な場面があることでしょう。
怪獣王の降臨『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』(2017)
あらすじ
秘密組織モナークの基地では、怪獣たちと意思疎通ができる「オルカ装置」で密かに研究が進められていた。しかし、その装置を狙う武装集団の被害にあってしまう。一方、はるか昔に遠い宇宙からきた巨大生物が目を醒まし、怪獣達の王を決める覇権争いがはじまろうとしていた。
3作品目となるこの作品の醍醐味はお馴染みのゴジラテーマです。
1作品目では流れなかったこの曲がついにハリウッドで蘇りました。
ゴジラテーマだけではなく、モスラ、ラドン、キングギドラのテーマまでも流れた時は日本のゴジラ作品のリスペクトを感じました。
そして、エンディングのGodzilla (feat. Serj Tankian)は終わりを
締めくくる曲としてこの作品にぴったりでした。
日本でお馴染みの怪獣達が繰り広げる怪獣バトルは迫力者です。
太古の生物たちを呼び起こしてしまった人間達が怪獣たちとどう
立ち向かうのか。
怪獣王の席は誰が座るのか、是非視聴して確かめてみてください!
因縁の対決!『ゴジラVSコング』(2021)
あらすじ
キングオブモンスターズから5年が経過。秘密組織モナークは調査を続けると、ゴジラとコングは太古から因縁があったと判明しました。モナークは、ゴジラからの脅威を阻止すべくコングを隔離させますが、体長がゴジラと匹敵するほど巨大となったコングに悪戦苦闘します。一方、ゴジラはテクノロジー企業の「エイペックス・サイバネティクス社」を攻撃します。人類の守護神としてのゴジラはそこにはありません。今度は人類の敵としては向かうのでした。しかし、ゴジラの奇妙な動きを巡るべくマディソン・ラッセルは友人たちと協力してゴジラが襲った謎を解き明かそうとします。そこには、触れてはいけない新事実が眠っていました。ゴジラとコングの戦いの行方はいかに。
2021年に公開された本作品は、世界の興行収入で500億円を突破しました。
日本からは、クローズや銀魂、花男でお馴染みの国民的俳優「小栗旬」が芹沢博士の息子役、「芹沢蓮」としてハリウッドデューした作品でもあります。
本作品のヒットを受けて、モンスターヴァースの世界はさらに広がることになりました。小栗旬演じる芹沢蓮のミステリアスな行動がのちの大きな出来事へと繋がることになります。ゴジラとコングを巡る戦いは、まさに令和版怪獣プロレスです。街を破壊つくし、日米が生んだ世界的怪獣の勝敗が気になるところです!
1作目のその後と過去の歴史 『モナーク レガシー・オブ・モンスターズ』(2023)
あらすじ
ゴジラがサンフランシスコを襲撃して1年後の物語。この出来事により、父を失ったケイト・ランダ(澤井杏奈)は日本を訪れる。そこでは、日本に住む腹違いの弟、ケンタロウ(渡部蓮)と出会う。父の生前資料を捜索していくなかで父が生きている可能性があることに気づく。ケイトは父の後をたどることでモナークの歴史と怪獣達の世界を知ることになるが。
2023年11月に、モンスターヴァースのスピンオフ作品としてAppleTVより配信されました。
日本からは世界で大反響の「将軍」で注目を集める「澤井杏奈」と「平 岳大」が出演しています。
2015年と過去50年間が平行して描かれる本作品は、秘密組織「モナーク」の概要と怪獣達の起源を知ることができます。
様々な怪獣達がでてくる作品でもあり、壮大に広がるモンスターヴァースの世界の可能性を感じさせるスピンオフ作品です。
大ヒットの最新作『ゴジラXコング 新たなる帝国』(2024)
あらすじ
ゴジラとコングの死闘から、数年が経過。怪獣王の頂点に君臨する「ゴジラ」は世界各地に生息する怪獣達の住処を奇襲して力を蓄えていた。髑髏島の守護神だったコングは、秘密組織「モナーク」の監視のもと、地下空洞で暮らしていた。そんななか、太古の先住民族「ジア」(カイリー・ホットル)は、謎の信号を度々キャッチする。その信号をてがかりに、人間達は地下空洞へと探索にいくのだが、そこには得体のしれない赤い手跡やモナークの機体が何者かに壊されているのを発見する。ゴジラとコングが何者かの危険信号を察知するなか、怪獣達の覇権をかけた怪獣バトルがはじまろうとしていた。
モンスターヴァースの最新作であり、空前の大ヒットを記録している「ゴジラXコング 新たなる帝国」
前作との特徴は、怪獣達に焦点をあてたストーリーでわかりやすいことです。新怪獣達も登場しますが、モンスターヴァースシリーズをはじめてみる人でもわかりやすい作品ともいえます。
筆者が映画館に行ったときは、カップルや年配夫婦、小学生達、女性、男性など老若男女問わず、幅広い層の方が訪れていました。
また、みどころや続編のゆくえなどをまとめている記事があるので、そちらを参考にしてみてください!
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全作品をみて大怪獣バトルを楽しもう!
2014年にはじまったモンスターヴァースの世界は今年で10周年の月日が経ちました。
筆者も子供の頃からゴジラをみて育ち、モンスターヴァースシリーズとともに大人になりました。映画館でみた大迫力の怪獣たちは、純粋だった子供の頃の心をいつでも取り戻してくれることでしょう。
時間がある方はぜひとも全作品に目を通してみてください。
期待を裏切らないハリウッドならではの大怪獣バトルが繰り広げられることでしょう。
モンスターヴァースの世界へと足を踏み入れる準備はできましたか?
世界を股にかけるゴジラ。
これからの活躍も楽しみですね!!!