成り上がりの海賊「黒ひげ」から学ぶ人生の生き方

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野心家で謎多き人物の名は、「黒ひげ」マーシャル・D・ティーチ。
実際のカリブの海賊であるエドワードティーチ(黒ひげ)をモデルにしたキャラクターは登場するたびに強烈なインパクトを残しながら読者を震撼させ、ワンピース史上「海賊」という文字がふさわしいキャラでもあります。

そんな黒ひげの人物像は目的のためには手段を選びません。目的を実現させるための計画性とチャンスを自分のものにする行動力。自身の人生哲学を持ち、幾度の目標を達成してきた黒ひげの人生はまさに成り上がりそのものです。

本記事では、黒ひげがいかにして四皇にまで成り上がったのかを2つの視点で読み取ります。今後の黒ひげの動向を追っていきましょう。

幼少期からはじまる計画性と行動力

(C)いらすとや/https://www.irasutoya.com/

「行くあてがねェんす!!」~目標を持ち行動するまで~

今とは正反対のぼろぼろの身なりで涙を流しながら説得している幼少期の黒ひげはここで白ひげの船に乗ります。その後は20年間以上もの間ヤミヤミの実が手元に現れる日までその時を待っていました。

黒ひげは悪魔の実図鑑を幼少期の頃から熟読して形、名前を全て暗記していました。ヤミヤミの実という存在を悪魔の実図鑑で知ったのか、読む前から知っていたのか真偽は不明ですが、ヤミヤミの実をみつけなければいけない何らかの出来事があったと予測します。

人生で影響を受けた人物

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黒ひげとまったく正反対に描かれているのがルフィです。例にあげると、シャンクスとの出会いを通じて海賊王になるという夢ができました。そのためには海へ出て仲間を集めて荒波を生き抜く船が必要だと感じ、海に出るその時まで自主練に明け暮れていましたね。航海術や剣術、射撃の練習など、あれもこれもと手をつけていたわけではありません。仲間集めの際にも相手を説得させる情熱や想いが必要です。ルフィは自分が持っている強み(悪魔の実)を磨き上げて絶対にぶれない自身の哲学からなる夢を確立して仲間を増やしていきました。

黒ひげも影響を受けた人物がいたのでしょうか。有力候補としては世界の王を夢見た「ロックス」が有名ですね。黒ひげの船の名前や拠点のハチノスなど共通点は多々あります。

ルフィとは正反対に描かれている黒ひげは、実際にロックスに会った面識はなく何かしらの方法でロックスの存在を知ったのではないでしょうか。それとも二カのように黒ひげの一族の間もしくは黒ひげが生まれた場所でサボのようにロックスが英雄扱いされていたのかもしれません。

また、黒ひげには曖昧な点があり能力をすでに持っていたのかは不明ですが黒ひげの趣味には歴史研究があります。目的を得るためには余すことなく情報を収集する一面からも、黒ひげは白ひげの船に乗る前に自身が成り上がるための計画と知識を蓄えてきたのではないでしょうか。

黒ひげ海賊団結成


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白ひげ海賊団の乗組員だった黒ひげは実績もなければ人脈もありません。ヤミヤミの実を得る前にはシャンクスに傷をつけているので実力を隠していたかもしれませんが、誰からも期待されていない黒ひげを仲間たちは平凡な乗組員としか認識されていなかったはずです。

ヤミヤミの実を得てからの黒ひげは今まで準備してきた知識と計画性を駆使していきます。まるで水を得た魚のように行動し実績を残していきました。独立してたったの5人でドラム王国を滅ぼし、七武海加入とグラグラの実の能力。ついには四皇まで上り詰めました。

黒ひげの人生哲学


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バナロ島の決闘で黒ひげの動機が印象深い場面です。仲間殺しをした黒ひげはエースに言い放ちます。

この能力は俺を選んだんだよ。エース。

(C)1999/尾田栄一郎/集英社/ワンピース46巻441話

「ゾオン系には意志が宿る」という話があります。何十年も政府から逃げ続けているかのようなゴムゴムの実(二カ)のように。黒ひげケルベロス説は有名な話ですが、ヤミヤミの実に固執する黒ひげはその実の本当の価値(幻獣種)を知っているのではないでしょうか。この場面から、黒ひげの考えには目的(ヤミヤミの実)を得るためなら殺しも厭わない卑劣な考えがあります。

現実世界では殺しは絶対にいけないことです。これをヤミヤミの実の価値と置き換えましょう。もし黒ひげがヤミヤミの実の価値を他の人に相談したとします。他人はその実の本当の価値を知りません。批判的な考えもあると思いますが黒ひげは自分で調べて情報を得て、その実の価値を得たはずです。

目的を達成するならば自身の考えにもとづいて遂行せよ。と捉えることもできます。誰かに相談することも時に重要です。その答えを出すのは自分自身。誰かの考えではだめなことも自分が信じる道や自分で考えて導き出したものならばその答えは正解であることを黒ひげから学ぶことができます。

「運がなければ諦めるという潔さ」


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黒ひげの言葉からわかるとおり、手に入らなかったら諦めることも考えていたことがわかります。手に入らなくても黒ひげはワンピースに一番近い男だった白ひげの船に乗っていました。幾らでもチャンスやその船で成り上がれる地位まではいけることも不可能ではなかったはずです。

黒ひげは運命という言葉を口にします。頂上戦争においてもグラグラの実を得る一か八かの賭けで見事成し遂げていますよね。シリュウは

失敗したら解散か?俺たちは

(C)1999/尾田栄一郎/集英社/ワンピース 577話」

と言っている通り失敗ルートもあったはず。ただ、黒ひげの考えには成功しかなかった。仮に失敗してもそれは運命であり、今まで得た能力と地位、経験で別の案で挽回のチャンスはあると考えていたかもしれません。

落ち込む暇もないほど計画性と着々と得るものが多い黒ひげ。黒ひげの存在は他から見たらアンチも絶えないが、シリュウや仲間たちからは歓迎されていました。本当にやりたことを進んでいるときは他の人から見たら批判の的になりえることもありますが、共感してくれる人も増えてきます。自分の道は自分が主人公なのかもしれません。そのためには、ぶれない自身の哲学が重要です。

終わりに

黒ひげほど海賊らしく魅力的なキャラはワンピースのなかでも珍しい人物です。四皇にまでのぼりつめた黒ひげには計画からなる行動力と自身の哲学があります。頂上戦争においてシャンクスに時期がはやいとあっさり戦闘を引いたことや運命に従う姿勢。やってみてだめだったら撤退する姿勢。どれも現実世界においては重要なことです。生き残る術は自身が歩んだ経験から転がっているはずです。

本記事は、人生に低迷してる人や成り上がりたい人、夢を追う人、黒ひげが好きな人に向けて書きました。主観的な面や黒ひげという謎多きキャラで誤った解釈がありましたらご了承ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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