東京都内でのサイクリングは、散歩では味わえない疾走感と都会の街並みを楽しむことができます。特に、ビルの間を颯爽と通り抜ける感覚は、まるでスパイダーマンになったかのよう。そんな東京の街中を走るだけで、わくわくする気分が味わえます。しかし、大都会ならではの交通量の多さや道の狭さがデメリットでもあります。常に信号が絶えず、自動車や歩行者に気を配りながら慎重に進まなければなりません。
大田区の多摩川沿いの河川敷コースでは、河川敷から羽田空港付近までは約25分。緑豊かな河川敷には信号や車とは無縁の世界。のびのびとサイクリングを楽しむことができます。羽田空港周辺では、人通りが少なく、旅立つ飛行機を眺めながら、穏やかな時間を過ごすことができるのも魅力です。
本記事では、大田区を中心とした初心者にもおすすめのサイクリングコースをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
出発は矢口渡周辺の河川敷から

矢口渡駅から徒歩10分ほどの場所に広がる河川敷。ここからは神奈川県川崎市方面の景色が楽しめるほか、早朝や夕焼けの時間帯には富士山の姿も望めます。東京の様々なスポットから富士山が見える光景は、どこか幻想的な魅力を感じさせます。
川敷を多摩川方面へ下る道は、まるで森の中を歩いているかのようです。都内の河川敷のなかでは、どこか幻想的な雰囲気を醸し出しています。

河川敷はシーバス釣りのスポットとしても有名で、子どもたちの遊び場や犬の散歩コースとしても親しまれています。

多摩川沿いでは、急な傾斜道や砂利が落ちているので、雨の日や、天候が悪い日などは、近づかないようにしましょう。

夏には上半身裸で日光浴をする人やギターを奏でる若者の姿が見られ、夜には橋の下をコウモリのような生き物が飛び交う、どこかディープな雰囲気のある場所でもあります。

ここからは、羽田空港を目指して直進のみ!サイクリング中は川崎駅周辺のビル群や、夕焼けに染まる河川敷など、移りゆく景色を楽しむことができます。

春には桜が満開になるスポットも点在しており、サイクリングの途中でひと休みするのにぴったりな場所です。

穴守稲荷神社旧一の大鳥居 伝説が残る大鳥居

約25分ほど漕ぐと、大きな鳥居が見えてきます。ここは東京の中でも特に静かなスポット。住宅街から少し離れ、聞こえるのは飛行機のエンジン音と水辺の音のみ。時間を忘れるほど穏やかな空間で、ベンチに座ってひと休みするのもおすすめです。

海辺には、ボラが飛び跳ねて、シーバスらしき魚影もちらほら。
夕方には、水面から羽田の空が映し出されます。この景色だけで、一つの絵が完成しそうです。

羽田空港周辺には、Zepp Hanedaやイベント施設のアクセスにも最適です。サイクリングは、徒歩や車では行きにくい場所にもアクセスできるのが魅力ですね!

自転車の道はここまで。先へ進むには徒歩になるので、駐輪場に自転車を置いて、一本道を進みましょう。先へ進むと、飛行機がより近くで見れるスポットもありますよ!
大鳥居の伝説 ~羽田の守護神~

この鳥居の正体は、戦後、GHQは軍事基地拡張のため、羽田空港周辺の取り壊しを決定しました。近隣住民は約24時間以内に退去を命じられ、旧穴守稲荷神社もその対象となりました。次々と取り壊されていく羽田の街の中で、唯一取り壊されなかったものがあります。それが、この旧大鳥居でした。
その理由は、大鳥居を壊そうとした作業員に次々とアクシデントが起き、取り壊しができなかった説があります。そのため、この鳥居は奇跡的に残されままでした。その後は、1999年にようやく移転作業が進められ、現在の場所に移されました。
もしかしたら、この鳥居は、羽田の街を守ろうとしていたのかもしれませんね。
周辺のサイクリングスポット
城南島海浜公園

鳥居から約35分の距離にある、広大な敷地を持つ公園。湾岸の景色を眺めながら、飛行機の離着陸を楽しめるスポットです。
ロードバイクと飛行機を一緒に撮影するのにもぴったりの場所です。
常に飛行機が絶えないので、気軽にシャッターチャンスが訪れますよ!!


ウォーカー氏!
自転車の飲み物入れをよく見たら、これコカ・コーラじゃない!?しかも贅沢に赤色じゃないか!
そこはサイクリングなんだから、水か栄養ドリンクでしょ!!妥協して0キロの黒い奴とかさ!!!

ばれたか。。こだってコーラうまいんだもん!ってそれは置いといて!
こんとき鬱っぽくてね。。
だから当時は、東京の静かな街を探していたのかも。
疲れた時は、東京は地獄に変わる。むなしさに押しつぶされそうになるんだ。
そんな時、少しでも安らぎを求めて、この河川敷コースを見つけたんだ!
東京には、意外と静かな場所が隠れているからね。
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大田区~羽田周辺をサイクリングしよう!
羽田空港周辺には、こうした歴史と景観が融合したスポットが点在しています。筆者も、このサイクリングコースを選んだ理由は、当時の自分を癒すためでした。
走り続けていく景色は、どこか心が安らぎ、少しだけ、前向きになりました。
東京サイクリングは、ここ大田区で、新たな一面を発見してみましょう!